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2013年11月23日

一緒にいてくれるだけで幸せですが、逞しく思える日も、そう遠くないだろうな。未来に遠慮する事なく自分が信じた道を突き進んでほしいと願います。

村山智一です。

HITOTSU(ワイナリー)2.jpg

剪定がスタートしました。

剪定とは、

今季の役目を果たした枝を、

来季の目標にあわせて様々な手法を用いてカットする作業です。


その作業を通して、みえる事があります。


剪定、これには技術者のスタイル(好み)が色濃く出ます。

拘りです。

それ故、

剪定で来年の出来不出来が決まるとも言われ重要視されますが、

個人的には、

総合的な栽培管理のうえに成り立つものだと考えます。


つまり、

剪定が全てではない、というのが僕の考えです。

栽培には、

携わる技術者の生き方の方が問題です。

振る舞いです。


自分に酔っちゃいかん。


例えば、

1本の樹に対して70カット、

捨てハサミを数えれば100カット以上のハサミを入れます。

これを10aあたり150本の樹があると考えると、

15,000回、ハサミを握るわけです。

僕の畑は3.3haですから、すごい回数です。


静かで孤独な畑で、黙々と。

本来なら、

これが経験となり技術に反映させるべきなのですが、

何故か、

これが苦労になり、語る権利、となる訳です。

確かに、雪の中での剪定は過酷です。

そうなるのも理解できます。


「おれはこれだけやってきたのだから」です。


大切な作業ではある。

しかし残念な事に、

そういう自分の世界に陥りがちな

剪定作業に値打ちを付けて語る職人気質な人は、

ただ知識をひけらがしているだけの場合が多く、

現にそういう技術者ほど、

たった1つの課題に対しても模範解答すら出せません。


果樹に限らす、園芸においても同じ様な光景を目の当たりにすることは少なくありません。

これが弱い農業の原因の1つだと思います。

イノベーションがない。

人に任せるが出来ない、育てる事も出来ない。

自分に酔っちゃいけないのです。


だから僕は、

技術者より経営者であることが重要だと考えます。


経験は、その技術者を評価する1つのスケールではありますが、

長く携わっているから腕がいいとは限りません。

これは、26歳で起業し、

異業種から農業へ新規参入し、

さまざまな現場で自分の目で見聞きして感じて事です。


当然ですが、全てにおいて方針が必要です。

それがあって、計画等がフォロー(更新)され、

目指したクライマックスをむかえるため活動します。

畑でも同じです。


よく悪天候のため・・・など、お決まりの言い訳がありますが、

そんなこと、未経験の人だって予想できます。

大雨が降れば、どんな事態になるか想像がつきます。

何があろうと、それなりの結果をださねばなりません。

経営者ですから。


くどいですが、

総合的な栽培管理、または方針の中で剪定を考える必要があります。

技術・知識が乏しくとも、それはそれなりに責任もって。


今年も僕は、

この現象はなにか?これは何故こうなるのか?から、

総合的に前年を上回る結果を追求した方針をたてます。


昨年同様、

なんて微塵もありません。


長男が手伝ってくれます。

幼くとも出来る事があるのを知っています。

ワイナリー(とうや).jpg

一緒にいてくれるだけで幸せですが、

逞しく思える日も、そう遠くないだろうな。

未来に遠慮する事なく

自分が信じた道を突き進んでほしいと願いますが、

その時に重要なのは、

僕自身です。

期待にこたえたいです。

 

今年は、いよいよ

ガレージワインを出しますかね。

 

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HITOTSU(vineyard)6.jpg

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